思い込み

あなた「この」人間が生きていたほうがいいか判断できますか?                  パーソン論からの眺め

人間の極限状態、例えば安楽死や尊厳死、脳死や妊娠中絶など問題で問われる生命の質の問題をどう扱えばよいのか。 もはや意識を取り戻すことのはないが、生命維持装置によって延命可能な状態。 死期が間近に迫っており絶え間ない苦痛が伴う状態。 誕生はした…

QOL クオリティオブライフ 

QOLは一般的には生活の質と訳される。インフォームドコンセントはQOLを高めるために行われる。 医者から病状の説明や治療方法の提示、複数の治療法がある場合はリスクや治癒率や副次的に背負う今後の生活への障害などを患者自身が自分の為に自分で選択…

相対主義

相対主義が適応できる条件は緊急性が無い案件である。命の問題に相対主義は通用しない。文化や主義が違っていても身体構造は違わない。 治療法が選択できる状態は、死への距離が遠い場合だ。 交通事故や急性症状の激しい感染症に通常医療かホメオパシーか選…

パターナリズムとインフォームドコンセント、そして

インフォームドコンセントの権利は、自己決定権から生まれたものだ。 自己決定権とは 「自分のことは自分が一番わかる」「自分は自己の所有物である」「決定内容を理解し決断する能力がある」 と言う前提が存在する。 インフォームドコンセントを受けての自…

ホメオパシーバッシングと捉える前に

ニセ科学を批判している人の大半はすべてのニセ科学を撲滅やら排除やらをサクセスポイントに選んでいるわけではない。まずその事を念頭に読んでほしい。ニセ科学に関心があった人々がホメオパシーに対して一斉と思える反応をした理由は 「日本に広がっている…

考える前に

医療問題を考える際に「問題でない」「問題である」と言う前になぜ先人の検討を参考にしないのだろうか。「生命倫理学」や「医療倫理学」という領域をご存知の方が少ないのかしら。せっかく検討しているしている人がいるのだから参考にしない手はない。自身…

哲学しようなんて言わないから

高校に倫理の授業があった。正確には授業があったことになっていた。 教科書を買っただけだったが、選択で日本史や世界史を実際にはやっていて授業はなかった。ホメオパシーや万病に効くなんとか水、はては全知の水をもてはやす人々を見ると 高校で哲学の基…

医学と医療

医学は科学であり、知的価値によってのみ成り立つものだ。 「何が、どのくらい効果があるか」はプラセボ上乗せ分を除かなければ 確実な効果部分が測定できない。だから二重盲検が必要になる。医療は科学と社会的価値の混合物であり、医学ではない。 「効果」…